【審査員コメント】
安藤美和子さんとは年齢が近いからだと思いますが、今回唯一、涙がポロリとこぼれた作品でした。若い人はピンとこないかもしれないですけど、私もいまだに母親に「ぎゅう」してもらいたい気持ちがありますから。(湯川れい子)【カメヤマコメント】
作者が小さいころから今までずっと思い続けているたったひとつの願い。大好きなお母さんにぎゅっと抱きしめてもらうこと。まだ母親の温もりが恋しい小さな頃に、お母さんは他界してしまったのでしょう。お母さんが恋しくて何度も何度も布団の中で泣いたのでしょう。気づいたら白髪頭になっている自分だけれど、心の中はあの頃の小さい姿のまま。いつか天国で再会するときには、きっとお母さんが手を広げて待っているでしょうね。【審査員コメント】
この方の思いは私もよくわかります。うちは猫ですけれども、一番長生きしたジャッケルという猫の爪とぎの跡を、いまだに寝室のトイレの壁だけには残していて。それを見るたびに元気だった頃を思い出します。(湯川れい子)【カメヤマコメント】
毎日一緒に暮らしていると「嬉しい」「楽しい」「寂しい」「悲しい」というワンちゃんの感情はコロコロと変化していくのが分かりますよね。そして最も驚かされるのは「大好き」という犬の愛情表現の豊かさ。人間の3歳児くらいの無邪気さで「大好き」を体現してくれるその姿は本当に愛おしいものです。これからも愛情の「跡」とともに暮らしていくのでしょうね。カメヤマ商品
【審査員コメント】
可愛らしいですよね。4歳の子どもと30代のお母さんが一緒に手を合わせる姿に、明るい未来を感じます。(湯川れい子)【カメヤマコメント】
仏壇に手を合わせるときはふざけずに、いたって真面目に。線香にも慎重に火をつけて、真剣な顔も忘れずに。4歳には4歳なりの祈りの作法がある。と思ったら…大爆笑。たどたどしいお願いごとと、ママのつっこみも秀逸。カメヤマ商品
【審査員コメント】
安藤美和子さんとは年齢が近いからだと思いますが、今回唯一、涙がポロリとこぼれた作品でした。若い人はピンとこないかもしれないですけど、私もいまだに母親に「ぎゅう」してもらいたい気持ちがありますから。(湯川れい子)【カメヤマコメント】
作者が小さいころから今までずっと思い続けているたったひとつの願い。大好きなお母さんにぎゅっと抱きしめてもらうこと。まだ母親の温もりが恋しい小さな頃に、お母さんは他界してしまったのでしょう。お母さんが恋しくて何度も何度も布団の中で泣いたのでしょう。気づいたら白髪頭になっている自分だけれど、心の中はあの頃の小さい姿のまま。いつか天国で再会するときには、きっとお母さんが手を広げて待っているでしょうね。カメヤマ商品
【審査員コメント】
この方の思いは私もよくわかります。うちは猫ですけれども、一番長生きしたジャッケルという猫の爪とぎの跡を、いまだに寝室のトイレの壁だけには残していて。それを見るたびに元気だった頃を思い出します。(湯川れい子)【カメヤマコメント】
毎日一緒に暮らしていると「嬉しい」「楽しい」「寂しい」「悲しい」というワンちゃんの感情はコロコロと変化していくのが分かりますよね。そして最も驚かされるのは「大好き」という犬の愛情表現の豊かさ。人間の3歳児くらいの無邪気さで「大好き」を体現してくれるその姿は本当に愛おしいものです。これからも愛情の「跡」とともに暮らしていくのでしょうね。【カメヤマコメント】
27年も前に先立ったおじいちゃんのことを一途に思い続けていた、ということが瞬時に伝わりました。その長い時間を悲しみとともに懸命に生き抜き、子どもたち孫たちから「おばあちゃんらしい」というたくさん愛された証の言葉をもらったおばあちゃん。天国で大好きなおじいちゃんとニコニコ笑っている顔が浮かびました。【カメヤマコメント】
かわいい孫はもちろん溺愛。センスのいい趣味と男のたしなみのお酒とタバコ。たしかに他にもいろいろと時間は使えたはず。最後の「母さんか」の言葉で、お父さんがお母さんを心から大切にしていたことが分かりじわりときました。趣味と孫との時間の他は、大好きなお母さんと一緒の時間が一番幸せだったのでしょうね。【カメヤマコメント】
満面の笑みでにっこりと笑っている遺影の中のおばあちゃん。作者がまだ小学生の頃に、大好きなおばあちゃんにカメラを向けている姿を想像しました。日常の中の気取らない姿に、家族だからこそ映せた愛のカタチを目撃したような気持ちになり、じんわり幸せな気分になりました。【カメヤマコメント】
「困ったときの神頼み」ならぬ、「困ったときの父頼み」をしてくれるなんてお父さんとしてこんなに嬉しいことはないのではないでしょうか。笑いながら「またかよ~仕方ねぇな~」と言っているお父さんの顔が想像できて、父娘の仲睦まじさを感じました。【カメヤマコメント】
なぜでしょうね。子どもってついその場の空気を読んでしまうことがあります。そのときは本人もそう言い聞かせていたのかもしれません。でも大人になるとちゃんと分かります。本当に好きだったのはおばあちゃんだったと、理由も含めて説明できるんですよね。でも当時、おばあちゃんもちゃんと分かっていたような気がしますよ。真っ直ぐな愛は伝わるものですからね。【カメヤマコメント】
まだお若い奥様の言葉に、一瞬受け入れがたい気持ちが走ります。そして、次の瞬間にまっすぐな愛の言葉が心に突き刺さります。決して無茶を言っているわけではなく、至極シンプルなご主人に無理のない範囲でのリクエストなのです。お二人が本当に仲が良かったということと、今もなお続く愛の深さが分かる作品。【カメヤマコメント】
家族の中心にいつもお母さんの笑顔があったのが分かりますね。いつも美味しいご飯を作ってくれて、多少のことはあはははと笑い飛ばし、毎日クルクルと忙しく働いていたお母さん。「チンして食べてね」「これはブンしたほうが美味しいよ」そんな会話が聞こえてきます。そして間違いなくお孫さんも「チン」と「ブン」を受け継ぐでしょうね。家族を笑顔にする魔法の言葉です。【カメヤマコメント】
嫁いだ先のお母さんと仲がよかったのが伝わってきます。とても素敵なお母さんだったのも分かります。作者は義理の娘でありながら、お母さんの立居振る舞いを見て尊敬していたのでしょうね。家族の慌ただしい日々の中で、子育てに奮闘しながらもお母さんからもらった素敵な言葉を反芻して、自分を鼓舞しているのでしょう。血縁を超えたステキな母と娘の作品です。【カメヤマコメント】
大切な先輩のお母さんは、いつも笑顔のやさしい人。自分の子、よその子の区別なく、家に寄る子どもたちをいつも笑わせて元気を配っていたんでしょう。ときには悩み事を相談され、真剣かつユーモアを交えて「大丈夫!」と言っていたのではと想像しました。手に持っていた焼き芋だって、誰かに食べさせようとしていたのかも。「おばちゃんらしい!」って最高の誉め言葉ですね。【カメヤマコメント】
先立ってしまった長男の遺影を見ながら、兄弟である次男が成長してきてふとした表情が似ていると気付いた描写が、短い言葉で分かりやすくそのはにかむような笑い方まで浮かんできました。「異論があるなら夢でどうぞ」「楽しみにしてるよ」は母の愛が詰まっていて言葉にならない感情が湧いてきました。【カメヤマコメント】
10代で味わった大きな悲しみは筆舌に尽くしがたい。大好きな人を失って、空洞になってしまった心は日々揺れ動き、何かで埋めたいという安易な考えもあったかもしれない。悲しみを乗り越えようと葛藤しているときに、ある言葉を見つけた。その言葉を噛みしめているうちに、死は二人をわかつものではなく心でつながっていけるものなんだと、まるで光を見つけたような気持ちになったのではないかと想像させる、切なくも美しい作品。【カメヤマコメント】
「THE☆祖母の愛」が詰まっている作品。孫が喜ぶ顔が見たいからつい孫の「好き」を優先させてしまう気持ちはとっても分かりますね。なんでも孫最優先のお祖母ちゃんのあふれる愛を受けてスクスクと育った作者もまた、ちゃんと愛を返しているところにぐっときます。【カメヤマコメント】
おいしいものを食べているとき「大好きな人に食べさせたい」と思うものです。それが両親であったり、子どもだったり。ところがこの作品では、8年前に亡くなったおじいちゃんに「持って行ったろか」と言葉が出て来た。きっと作者ご本人が一番驚いたことでしょう。聞いていたおじいちゃんもびっくりしたはずです。大好きだから、ここぞというときに出たひとことだったのでしょうね。【カメヤマコメント】
奥様が天国に旅立ってから6年。まるで奥様がまだそこにいるかのように、家のものをそのままにしているのかもしれませんね。心の整理はなかなかつかないものです。一緒に食事をした食卓、奥様が腕をふるった台所、玄関、寝室。そこらに奥様の思い出が息づいているのでしょう。もう少しこのままで…と一緒になってそう願わずにはいられません。【カメヤマコメント】
お父さんは結婚式の数日前から、娘さんとの日々を思い出しては幸せな気持ちをかみしてめていたのではないでしょうか。幼い頃のかわいい笑顔を思い出して「嫁に出したくない」という気持ちと素直に祝ってあげたい気持ちの葛藤。そんな日々が「ゆーっくり歩こうな」という言葉となって出て来たのでしょう。1秒でも長くこの瞬間が続きますようにという父と娘の美しい作品。【カメヤマコメント】
いつも優しいじいじが、なぜか巨人軍が負けると機嫌が悪くなるのが小さい頃の作者は不思議だったのでしょうね。結婚相手がじいじの宿敵「阪神」ファンというところがなんともドラマチックで、じいじの複雑な顔が思い浮かびます。とはいえ、大切な孫娘の幸せを願うじいじは男らしく拍手を送っていることでしょう。【カメヤマコメント】
20歳を迎えることなく天に召されてしまった娘さんが、夢の中に晴れ着姿で現れた。娘さんと同年代の子どもたちが成長していく姿をみて、生きていたらこんな感じなんだろうな…と日々想いを馳せていたであろうお父さん。まさか晴れ着姿を見れるとは思っていなかったところに、夢に現れた娘さんの粋な計らい。こんな親孝行なことはないですね。【カメヤマコメント】
いつだって行動力抜群の友からふいに届くハガキにいつも驚かされる。今度はアフリカ?インド?とびっくりするのと同時に、なかなか行けない場所にすいすいと自由に飛んで行く友人に勇気をもらっていたのでしょう。ハガキが届かなくなって3年。これまでにもらったハガキを何度も読み返しては泣き笑いしていたのでしょう。最後の一文は心からのリクエストなのだと沁みました。【カメヤマコメント】
日常の生活の中でふと口から出る言葉たち。これぞ「ひとり言」なのでしょうね。どれも言い慣れた言葉の中で、ひときわ輝く「だいすき」。作者にとってこの言葉は、奥様との日々の中でいつも言っていた言葉。奥様はこの「だいすき」に対してなんという言葉で返事をしていたのでしょうか。ふたりだけの空間に広がるなんともやさしい言葉の響きに癒された作品。【カメヤマコメント】
お父さんとお母さんが喧嘩しているところを一度も見ずに育ってこれたという、奇跡のような家庭で育った作者。そんな作者にも反抗期があり、ついお母さんを困らせるようなことを口走ってしまう。一般的にはよくある家族の光景のはずなのに、お父さんが放ったひとことは「お母さんへの愛とリスペクト」が溢れていた。思わず作者も納得のお父さんのお母さんへの愛の深さに脱帽です。VJAギフトカード 5,000円
カメヤマ商品
カメヤマオリジナルグッズ
湯川 れい子/音楽評論家・作詞家
審査員になってから、私も手を合わせるときは心の中に浮かぶひとり言を意識するようになりました。これからも続けたいです。若林 剛之/SOU・SOU プロデューサー
コンクールといっても構える必要はなし!いろいろな人が気軽に参加できる“祭り”みたいな場になればいいなと思います。木村 光希/株式会社おくりびとアカデミー 代表取締役
第2回目から参加していますが、年月が経っても大切な人への思いは変わらない。それを実感できる貴重なコンクールだと思います。右田 昌美/クロワッサン編集長
「言葉の力」はすごいなと感じるコンクールです。今年も心に語りかけてくる作品に触れることができ、得難い経験になりました。谷川 花子/カメヤマ株式会社 代表取締役会長兼CEO
感動的な作品ばかりで、今年も大賞を選ぶのが大変でした。せひ応募したい、と思えるコンクールに育てていければと思います。 (敬称略・順不同)
【審査員コメント】
可愛らしいですよね。4歳の子どもと30代のお母さんが一緒に手を合わせる姿に、明るい未来を感じます。(湯川れい子)お母さんの真似をして4歳の息子が線香をあげて手を合わせながら、最後に「車のおもちゃがほちいです」とお願いしてしまうところが、小っちゃい子どもの〝あるある〟だなあと。微笑ましくていいなあ、と思いました。(若林剛之)
最後の「息子よ、ばーばはサンタさんちゃうで」というお母さんのツッコミも絶妙ですよね。読んだ瞬間、くすっと微笑んでしまいます。(谷川花子)
【カメヤマコメント】
仏壇に手を合わせるときはふざけずに、いたって真面目に。線香にも慎重に火をつけて、真剣な顔も忘れずに。4歳には4歳なりの祈りの作法がある。と思ったら…大爆笑。たどたどしいお願いごとと、ママのつっこみも秀逸。